古楽演奏クラス


フルート・トラヴェルソと呼ばれるワン・キーの木製フルートの柔らかく素朴、時に官能的でさえある音色。
リュートの濁りのない美しい豊やかな余韻。
ルネッサンス期合唱=ア・カペラの透明で煌めく響き。
一度は時代から忘れられたこれらの音色が現代に蘇り、今もファンを増やしているのは、古楽器の音色が時代を超えて、人間の心の琴線に触れる心地よさがあるからだと思われます。
G.レオンハルトやF.ブリュッヘン、N.アーノンコールらが古楽器演奏を始めて50年。以来徐々に浸透してきた古楽演奏は今日では、クラシック音楽界の中でも一つの大きな演奏分野を占めるほどにその地位を確立しました。

当学院の古楽科講師は本場ヨーロッパで培った確かな演奏技術を基に、受講生に楽しく生きた音楽として、古楽器を演奏できるよう的確に指導を致します。


フルート・トラヴェルソ(バロック・フルート) クラス

● 入会金:¥10,000
● 月謝 :¥13,650〜(月3回 @=40〜50min)
● 月〜金(時間はご相談の上決定)
● 入学随時
● マンツーマンの個人指導

「トラヴェルソ」とは「横の」という意味で、横向きに構えて吹く笛として、たてに吹くリコーダーと区別する意味合いでフルート・トラヴェルソと呼ばれていたようです。
バロック音楽ファンには今さら説明は不用と思いますが、同じ楽曲でもモダンフルートで吹く場合と、トラヴェルソで吹く場合とは、かなりニュアンスが違って聞こえます。
本来、当時使用されていたフルートで吹く方がバロック作品などは音楽自体が自然体で聞くことができます。
その温かみのある柔らかい音色は、一度吹くと虜となることでしょう。
楽器特有の発音の癖を生かしながら、当時の演奏習慣を知ることにより一層、バロック音楽が身近なものになります。

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長島有紀 (ながしまゆき)フルート・トラベルソ(バロック・フルート)専門 〜プロフィール 【写真右上】



銀製のフルートを奏でていた昭和音楽大学在学中に、バロック期の木製の横笛に出会う。 木の音色がもつ優美で素朴な美しさと、西洋音楽の起源を探り、それを「音」に表現する古楽研究の面白さにとりつかれ、同大学卒業後にオランダのデン・ハーグ王立音楽院へ留学する。 現在、古楽普及のための演奏活動と他分野の芸術との融合(コラボレーション)の開拓にパッションを注いでいる。

バロック.フルートをバルトルド.クイケン、前田りり子、ウィルバート・ハーツェルツェット、ケイト.クラークの各氏に師事。 モダン・フルートを有田正広、三浦由美の各氏に師事。 (英語.フランス語のレッスン対応)。





リュート・クラス

●入会金:¥5,000
●月 謝:¥13,650〜(月3回 @=40〜50min)
●曜 日:ほぼ毎日 (ご相談下さい)
●時 間:ご相談の上決定

 最近は、リュートを本格的に習われる方が増えています。以前はギター習得の過程でリュートを弾いてみるという人が多く、あくまでもギターがメインでリュートはサブ的意味合いが強かったんですが、今はギターを飛び越えていきなりリュートそのものを習う人が増えました。
ポロンとひと撥きすれば、気分はダ・ヴィンチの時代へ。古雅な響きと思っていたものが、実際はまことに新鮮で、未知の発見の連続!
ルネッサンスからバロックに至るリュート族の楽器全般を指導致します。入門にはルネッサンス・リュートかバロック・リュートが欠かせません。まずは楽器の相談から。

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佐藤亜紀子(さとうあきこ)〜プロフィール 【写真右上】


 東京芸大楽理科卒。
ドイツ国立ケルン音楽大学でコンラート・ユングヘーネル氏に師事し、 2000年にソリスト・ディプロマ取得。その後、スイスのバーゼル・スコラ・カントールムでホプキンソン・スミス氏に師事。
2003年に帰国以来、バロックリュートのソロリサイタル、バロックやルネサンスリュートのデュオ、歌手やアンサンブルとの共演、 バロックオペラに出演など多彩な演奏活動を展開中。
東京芸術大学古楽科教育研究助手。




橋口 淳一(はしぐち じゅんいち)〜プロフィール



 愛知教育大学教育学部ヨーロッパ文化専修卒。
ヨーロッパ文化、歴史を学ぶなかで古楽及びリュート音楽に興味を持つ。
2000年、ドイツ国立ケルン音楽大学芸術家養成課程リュート科に入学、 2005年、同科を卒業。
2006年帰国。現在はルネッサンス、バロック音楽を中心に、ソロコンサート やアンサンブル、大学での講演等、多方面での活動をしている。
リュートをコンラート・ユングヘーネル氏、左近径介氏、バロックギターを竹内 太郎氏、リコーダーをウォルフガング・ダイ氏に師事。
2010年4月よりアイゼナハ音楽院のリュート科講師に着任。


ア・カペラ(無伴奏合唱) クラス
● 入会費:¥3,000
● 月 謝:¥12,960〜(月3回 @=90〜120min)
● 曜 日:木曜日 19:00〜

<ア・カペラ クラスの特徴>
合唱の中でももっとも技術的に難しく奥が深いのがアカペラです。 しかし取り組んでみると意外と気軽に歌えアンサンブルの醍醐味も実感で きます。 アカペラ専任講師が主に中世〜ルネサンス期の教会音楽を中心に楽しく指 導致します。
→クリスマスに向けてアカペラを唄おう!


森川郁子 (ゆうこ)ソプラノ〜プロフィール

 桐朋学園大学音楽学部、同大学研究科 2 年修了。ウルビーノ古楽祭他、国内外の講習会で L.ベルトッティ、R.インヴェルニッツィ、R.ミュラーの各氏に指導を受ける。
グレゴリオ聖歌から近現代音楽まで、ソリスト及び声楽アンサンブルにて意欲的に演奏活動を展開する。
オペラでは『リゴレット』ジルダ役にて公演を重ね、ヘンデル『アレッサンドロ』タッシーレ役等を演じる。
2010 年にはマダガスカル大使館に招かれ演奏。
古楽アンサンブル「レックス・クレメンティエ」メンバー。声楽を牧川修一、石井美香の各氏、古楽声楽を原雅巳、小林木綿、鈴木美登里の各氏に師事。
日本ヘンデル協会、日本イタリア古楽協会会員。